わたしもの
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森の海-後編-
○N 不問:ナレーターであり、この世界の神と呼ばれる存在。この世の行く末を見守りながら、時折様々な願いを聞き入れては叶えている。しかし、その時の気分で代償を求めたり、誰かに肩入れしたりと、かなりの気分屋。巫女であるマリアとは意思の疎通が可能。
○マリア・フィールロゼッタ♀:14歳。代々引き継がれる神殿の巫女。歴代の巫女の中でも初となる、神との意思疎通が可能であり、幼いながら世界中から注目を浴びることになる。しかし、信者の中でもマリアが『神と意思疎通』していることを信じる者と疑う者でわかれている。
年齢の割には達観している面もあれば、少女らしい幼さを残している面もある。愛情深く
○ゾルド・ヴィヴィルフ♂:265歳(人間でいう20歳前後)。エルフと魔物のハーフだが、エルフの血が色濃く受け継がれていることも相まって、『大英雄』の祈りによる魔物の消滅には巻き込まれなかった。戦争後は傭兵としてあちこちを周っていたが、神殿で巫女の護衛につくことになってから、巫女であるマリアに振り回されっぱなしである。
○エアリー・スワルフ♀:10歳。エルフの母と人間の父の子。木こりである父と一緒に森の近くに住んでいる。エルフの特徴である長い耳と羽を受け継いでいる。ロヴィとノルと三人でよく遊ぶ。ロヴィのことが好き。明るく元気で、少しだけお転婆。
○ノル・ディオラント♂:10歳。ディオラント領主の一人息子。次期領主でもあり、そのための教育を受けさせられている。大人しく引っ込み思案で、ロヴィやエアリーの後ろをついていくことが多い。ロヴィと比べられることにコンプレックスを抱いているが、自分自身ロヴィのことをとても尊敬している。仲間想いで心優しい少年。
(2:2:1)
N不問:
マリア♀:
ゾルド♂:
ノル♂:
エアリー♀:
(2:1:1)
N不問:
マリア♀&エアリー♀:
ゾルド♂:
ノル♂:
***
マリア「主よ…我々の主よ…全知全能なる我らが神よ…。どうか、お答えください…」
N「おや。どうかしましたか?かわいい巫女」
マリア「あの方は…ゾルド様は………私のことをどう思っておいでなのでしょうかっ…!」
N「………またそれかぁ」
N「巫女マリア。何度もお伝えした通り、ゾルド・ヴィヴィルフは貴方に対し何か特別な感情を抱いてはいませんよ」
マリア「でもでもっ!この間も私が木から落ちそうになったのを助けてくださったのです!」
N「それが彼の仕事なのです」
マリア「でもでもっ!私が庭でお茶をいただいていると、彼とよく目が合うのです!」
N「貴方が彼を凝視しているせいです」
マリア「…では、ゾルド様は…」
N「ええ。何度もお伝えしている通り…」
マリア「『これから』、だんだんと私のことを気にかけて下さるようになるのですねっ!」
N「………えー」
マリア「本で読みました!今が恋の駆け引きの時なのだと!」
N「随分と都合良く考える本を読まれたようですね…」
マリア「デートはどこがいいのでしょう!?大変だわ、私神殿と屋敷しかわからない!!」
N「………『森の海』ってところは綺麗でしたよ」
マリア「『森の海』!それは森の中に海があるのですか!?興味深いですね…!!それでは、私は自分磨きというものに励んで参ります!主よ!ありがとうございました!」
N「ああ、うん………はぁ、調子狂うなぁ。まあでも、彼は………。あー、きっと叶わない恋なんだろうなぁ…」
***
マリア「あ…お、おはようございます!ゾルド様!」
ゾルド「…あぁ」
マリア「本日も素敵な日和ですわね!」
ゾルド「そうか、お前にとってはこの嵐がそうなんだな」
マリア「こんな日和なのです、せっかくなので窓を開けましょう!」
ゾルド「すごい勢いで風が入って来たな」
マリア「風と一緒に、きっと神の遣いである妖精たちもやってきますわ!ほら、とっても心地いい空気!」
ゾルド「…湿っぽいな。直に大雨になる」
マリア「まあ!そうなんですの!?すごいですわゾルド様…もしかして、ゾルド様も主のお声が聞こえるのですか?」
ゾルド「…冗談でも止めろ。俺はその主とやらが嫌いだ」
マリア「…どうか、そんなこと仰らないでください。主は決して、悪い存在などではありません」
ゾルド「悪いとは言っていない、単に俺が嫌いだというだけだ。それと巫女さん、俺は仕事の邪魔をする奴も嫌いだ」
マリア「あら!わ、私…何かお邪魔になることをしてしまったでしょうか…?」
ゾルド「不用意に窓を開けるな。これじゃあ命を狙ってくださいと言っているようなもんだ」
マリア「ご、ごめんなさい…」
ゾルド「わかってくれたならいい。…他に用がないなら、俺は持ち場に戻らせてもらうぞ。小娘の茶番に付き合ってられるほど暇でもないんでな」
マリア「え…あ………!………はぁ、いってしまわれました………い、いえ!私、めげませんわ!!」
***
N「神に仕える巫女、マリア・フィールロゼッタは、二カ月前に新たに護衛として雇われたゾルド・ヴィヴィロフに、生まれて初めての恋をしていた。幼い頃より、神と意思を交わすことができた彼女は、身の安全のために神殿と隣接する屋敷から出たことが無かった。そんな彼女が恋焦がれてやまない相手が、素性の知れない傭兵であり、かつエルフの血を色濃く受け継いだ『異種族』であることに、周囲の人間は動揺を隠せないでいた。かくいう私もその一人だった」
マリア「ごきげんようゾルド様!一緒にお茶でもいかがです?」
ゾルド「水で十分だ」
マリア「そうおっしゃらずに!あ、あの…ゾルド様と…お話が、したいんです!」
ゾルド「話…だと?」
マリア「え…ええ!お互いをよく知るための、お話ですわ」
ゾルド「よく知る…なるほど。確かに俺も気になることはある。護衛ついでに引き受けよう」
マリア「え!ほ、本当ですか!?あ、あの!本当にいいんですか!?」
ゾルド「何だ、やらないのか」
マリア「いいえやりましょう!!お茶会!!」
N「こうして、マリアの二か月間の努力は実り、ついに想い人とゆっくり二人の時間を過ごすことになったのだった」
N「…しかし巫女マリア。彼と二人と話すなどとおっしゃっていましたが、一体何を話すというのです?」
マリア「我らが主よ…何だっていいのです」
N「なるほど。しかし、あちらはそういう様子ではありませんでしたね。とてもじゃありませんが、その日の天気などを話す場ではないと思いますよ」
マリア「主よ…私のような者の私事に、ご忠告くださりありがとうございます。ですが、それも承知の上でございます。きっと彼は、神である主を信仰する私を理解できないのでしょう」
N「そうでしょうね。きっと彼はあなたの信じるものをことごとく否定するでしょう」
マリア「それでも構いません。私はただあのお方と同じ時を過ごしたいだけなのです」
N「…なぜ、そこまで彼に執着するのですか?一体何が、あなたをそうさせるのですか?彼がエルフの血を受け継いでいるからですか?エルフが神の遣いであると信じているからですか?」
マリア「…我らが主よ。全知全能の神であるあなたでも、わからないものがあったのですね…」
N「………失望しましたか?神への信仰を止めたくなりましたか?」
マリア「いいえ全くそのようなことはございません。主よ…私はあなたのことが知れて嬉しいのですよ。今まで全知全能であると伝えられ、そのように皆が信仰しておりました。そのあまりにも人とかけ離れた能力に皆は、敬うことであなたを遠ざけてしまっていたのです。…しかし主よ、我々はどうやらあなたを遠ざけ過ぎていたようです。きっと私達は、もっと歩み寄れます」
N「…どうにも、巫女らしくない回答ですね。一部の信者が聞けば発狂しそうな文言でした。しかし私はあなたを受け入れましょう。巫女、再び尋ねます。なぜ、ゾルド・ヴィヴィロフにそのような執着を見せるのですか?」
マリア「簡単な話でございます。それは、『愛ゆえに』の一言に尽きます」
N「愛…それは理由になり得るものでしょうか」
マリア「十分になり得ます。私は『愛ゆえに』ゾルド様と同じ時間を過ごしたいと考え、また『愛ゆえに』主であるあなたと意思を交えたいを考え、また『愛ゆえに』他の命を貴ぶのでございます」
N「それでは、あなたは誰しもにゾルドと同じような愛を抱くのですか?」
マリア「いいえ。愛と一口に言えども、多くの形がございます。ですが、どれも全て愛なのです」
N「………なるほど。その愛への信仰心の深さを確かめさせていただきます」
マリア「主よ…感謝いたします。どうか私を見守っていてください………。…っよし、お茶会に参りましょう!!」
N「………きもちわり」
***
マリア「ご、ごきげんようゾルド様!本日はお日柄も良く…」
ゾルド「生憎の天気だから、庭ではなくこうして室内で飲んでいるものと思っていたが…違ったようだな」
マリア「いえ、あの、その…せっかくお時間をいただいたというのに、申し訳ありません」
ゾルド「なぜ謝る。お前が天気を操っているわけでもないだろう」
マリア「それは…そうでございますが…その、私少し…き、緊張しているようです…」
ゾルド「……………聞いていいか」
マリア「は、はい!なんでしょう!!」
ゾルド「お前はなぜ、そんなにも主とやらに敬謙であれる」
マリア「…簡単なことでございます。『愛ゆえに』です」
ゾルド「なぜその愛とやらを捧げられる」
マリア「…難しいですね、理由があって愛を捧げているわけではございませんので…。強いて言うならば、主である神が我々に愛を与えて下さっているからでしょうか…」
ゾルド「愛?神が?お前達人間に??…本気でそう思っているのか??」
マリア「ええ。我らが主は、あらゆる命を愛しておられます」
ゾルド「…なるほど。ではお前に俺の秘密を話すとしよう」
マリア「ひ、秘密でございますか!?ゾルド様の!?私のような者がそんな…いいのですか!?」
ゾルド「構わん。言いふらすような人間でもあるまい。…今から言う話は全て事実だ。そのことをよく心に刻め」
マリア「かしこまりました。聞きましょう」
ゾルド「………俺はエルフの血を受け継いでいる。このことは言うまでもないな」
マリア「ええ。美しい羽にいつも心癒されております」
ゾルド「………エルフや妖精は神の遣いだと、お前達は信じて疑わないが…そんな事実はまるで無い。お前らが勝手にでっちあげた妄想だ」
マリア「………」
ゾルド「エルフの生き血が不老不死の秘薬だとかいうこじ付けをしたかった人間が、神とやらを無理矢理巻き込んだだけだ」
マリア「…そういう考えももちろんおありでしょう」
ゾルド「加えて…先の戦争で魔物は全て滅ぼされたとされていたな」
マリア「ええ。主の力を授かった『大英雄』によって、邪悪なる者は滅ぼされました」
ゾルド「実は、生き残りがいる。そしてそれは俺だ」
マリア「っ!?ゾルド様…が…?」
ゾルド「そうだ。俺はエルフと魔物のハーフだ。お前達のいう神の遣いと邪悪なる者の血をそれぞれ引いている。俺はエルフの血が濃く現れていたから、『大英雄』による魔物の一掃から逃れられたが、親・兄弟・親友余すことなく全員目の前で消えていった」
マリア「………」
ゾルド「肝心な話はここではない。そもそも、なぜ魔物が突如として現れるようになったのか、知っているか?」
マリア「それは…邪悪なる心が生み出したものであると…」
ゾルド「はっ!邪悪なる心ねぇ!…知ってるか?魔物はな、お前さんが仕える神ってやつが、人間を殺すためだけに生み出した生物なんだよ」
マリア「………」
ゾルド「人間はありもしない噂話でエルフを乱獲し、それに対しエルフが妖精の力を借りて神ってやつに祈ったのさ。『人間を滅ぼしてくれ』ってな。そうして現れた魔物達によって、人間は見事に衰退した。神は、エルフや魔物の味方だった…はずだった。だが、『大英雄』の祈りに対し、その神が応えやがった。自分で生み出した魔物を滅ぼすことにしやがった。わかるか?あいつはその時の気分で誰の味方にだってなるんだよ。そういう存在だ。気まぐれで命をもてあそぶようなやつだ。………実際、結果として人間は『平和』としているが、実際のところエルフが乱獲される時代に逆戻りしただけだ」
マリア「………そう、だったのですね」
ゾルド「ぶっちゃけた話をすれば俺は、人間はもちろん、狩られまいと必死に媚びを売るエルフも、クソみたいな神に創られた魔物も、何もかもが憎いし嫌いだ。一度何もかも全部無くなっちまえば、今より多少はマシな世界になるんじゃねぇかと思うくらいに、全部全部大っ嫌いだ。お前は神を愛していると言ったが、俺から神へは愛なんて生まれるわけもない。それ以前の問題だ。神が我々を愛している?だったら俺達魔物なんて生み出さねぇだろーが!だいたいっ…」
マリア「ゾルド様(抱きつく)」
ゾルド「…何しやがる」
マリア「ゾルド様は、今まで辛かったんですね。苦しかったんですね。たくさんたくさん、嫌な思いをしてきたんですね」
ゾルド「離せ。ひっつくな殺すぞ」
マリア「いいえ離しません。そしてあなたは私を殺せません。あなたという方がどういう方なのかよくわかりました。とても慈悲深く優しい方だわ。よかった…本当によかったです。あなたが私の初恋の方で、本当によかった」
ゾルド「何言って………は!?初恋!?何の話だ!!」
マリア「あなたも、私も、神も、目の前の生を放っておけない、同じ種族の生き物なんです。理屈や理論と照らし合わせながら、たくさんたくさん考えて、どうすれば良いのか考えて考えて、だけどどうしたらいいかわからない、そういう種族の生き物なんです。だからたくさん間違って、傷付いて…でもいいじゃないですか。きっと私達は賢くなんてないんですよ。きっとこれからもたくさんの命が望まない死を迎えます。たくさんの命が他者を憎み、たくさんの命が憎まれていくのでしょう。でも…それでも。少しずつ、少しずつ、学んでいきましょう。諦めさえしなければ…そうしたら、いつか必ず分かり合えます。だって、同じなんだもの、私達」
ゾルド「同じなわけねぇだろ!っつーか同じにするんじゃねぇ!!あ、あと、初恋ってなんだ!!どういうことだ!!?」
マリア「ちゃんと私達は同じですわ。そんなに疑うなら、一度私と…お付き合いしてみませんか?」
ゾルド「………おい」
マリア「はい」
ゾルド「…お前に…何がわかるんだよ」
マリア「わからないですよ。でもそれは、みんな同じです。…そうでしょう?」
ゾルド「………」
マリア「………ゾルド様…?」
ゾルド「………茶、冷める前に飲むぞ」
マリア「…!…はいっ!」
N「………これは、“初恋が実った”ってことでいいの…?」
***
エアリー「…結局、この花の名前知らないままだったなぁ…」
ノル「バラって言うんだって」
エアリー「え…?」
ノル「バラ。普通は赤とか白の花らしいんだけど…青いのは…妖精の加護…か何かの影響…なの…かなぁ??」
エアリー「…はっきりしないね」
ノル「ご、ごめんね…ロヴィみたいに詳しくなくって…」
エアリー「………」
ノル「あああごごごごめん!!えっと、えっと…!!」
エアリー「………ぷっ…あっはははは!!」
ノル「え………え??どうしたのエアリー?」
エアリー「なんかっ…ノル見てるとおかしくって!」
ノル「ご、ごめん…」
エアリー「謝ることなんて何もないよ!それに…確かにロヴィはなんでもできるかもしれないけど、ノルみたいに隣にいてくれることってなかったよ?いっつも一人で勝手に突っ走ってさ!私達ついていくのに必死!みたいなね!」
ノル「たしかに…初めてこの『森の海』来た時も、すごく大変だったなぁ…」
エアリー「川に落ちた私置いていく奴がいる!?」
ノル「あれはひどかったねっ!」
エアリー「ほんとにね!!いつも一人で走って…悩んで…決めちゃってさ。相談くらいしろっての…」
ノル「………」
エアリー「…何かずっと、あいつの足手まといだったな…」
ノル「そんな…そんなことないよ!」
エアリー「?」
ノル「もし本当に、ロヴィが僕達のこと足手まといに思ってたらさ………きっと、こんな素敵な場所、連れていってくれたりしなかったよ」
エアリー「………そう…だね…」
ノル「うん。本当に、海みたいに辺り一面真っ青で………って、あれ?誰かいる」
エアリー「え!?まさかっ…!?」
ノル「いや、大丈夫…。エルフ…みたいだ………」
エアリー「良かったぁー…せっかくだからちょっと話しかけてみましょっか!」
ノル「えっ!?あ、ちょっ…待ってよエアリー!!」
エアリー「すみませーん!エルフのおじさーん!」
ゾルド「………あ?エルフ…?っつか、おじさんじゃねぇよ」
ノル「す、すみません!!思ったことすぐに言っちゃう子で…!!」
ゾルド「それは厄介だな。小娘、俺の名前はゾルドだ」
エアリー「ゾルドさん!私はエアリーです!」
ノル「僕はノルって言います………えっと、ゾルドさんはどうしてここに…?」
ゾルド「どうして…って言われてもなぁ…俺もよくわからねぇんだよ…」
ノル「え?」
ゾルド「昨日…恋人………みたいなのができて」
ノル「みたいなの…ですか?」
ゾルド「そうだ、みたいなの…だ。そいつが、『森の海』が見たいって言ってたんだが…」
エアリー「その方は一緒じゃないんですか?」
ゾルド「訳あって外に出られなくってな。だから、なんかそれっぽいのでも持って帰りゃ気がすむかと思ってな」
ノル「あ………。ここにある青い花、バラっていう花なんですけど…本当は青色じゃないんですよ、この花」
ゾルド「なに?」
エアリー「妖精の加護だかなんだかで青くなってるっぽいんで、この土地離れると多分…」
ゾルド「そうか…そいつぁ残念だな」
ノル「………妖精ってさ、神様の遣いって言われてますよね?」
ゾルド「ああ?…ああ………そうかもな」
ノル「それじゃ………神様。どうか、この花がゾルドさんの大切な人のところでも、青く咲き続けていますように…」
エアリー「いやいやノル、流石にそんなんじゃぁ…」
ゾルド「………(呆れつつ)試しにもって帰ってみっか」
ノル「きっと、神様が見ててくれてますから、青いままですよ!」
エアリー「ノル、あんまり適当なこと言わない方がいいよー。じゃ、がんばってねーゾルドのおじさん!」
ゾルド「悪いな…ところで小娘、おじさんって言うのをやめろ。ちゃんと名乗っただろうが」
ノル「それではゾルドさん!また会いましょう!」
ゾルド「ああ、またな」
N「こうして、物語は幕を閉じる。………ったく、いつまでたっても都合のいいやつらだなぁ」
FIN.